ツノシマクジラについて

ツノシマクジラBalaenoptera omurai Wada, Oishi & Yamada, 2003は角島で見つかった個体を模式標本として2003年に新種記載されたクジラです。ヒゲクジラ類の新種発見は1913年以来90年ぶりのことでした。ツノシマクジラは現在でも「幻のクジラ」と呼ばれ、新種記載後も世界中で目撃例は少なく、その生態などについてはほとんどわかっていません。この幻のクジラのタイプ産地は角島(海士ヶ瀬)で、ホロタイプの全身骨格(レプリカ)が当館に展示されています。